2017年度 IoT推進×経済産業省
第31回 先進的IoTプロジェクトIoT Lab Selection入賞
アメリカンフットボールやサッカー、ラグビーなどのフィールドスポーツの動きが激しいチームプレーでも、一人ひとりを認識しながらプレーの流れや選手のパフォーマンスを可視化できるセンサユニットとソフトウェアを開発しました。
本製品の特長
「xG-1」は、測量技術のリアルタイムキネマティック(RTK)測位に対応した高精度測位センサ(RTK-GNSS)と、速度、加速度と地磁気の9軸を計測できる慣性センサ(IMU)を搭載したスポーツセンシングデバイスです。測位センサは、準天頂衛星「みちびき」を含めた4つの衛星に対応しており、どんな場所でも高精度に測位が可能です。
計測したデータは、付属のステーションとステーションソフトウェアを利用することでコンピュータにデータを取り込むことができます。また、ステーションにデバイスをセットするだけで簡単に充電でき、コンピュータ上で充電状態なども確認できます。
xG-1は専用のベストを着用するだけで簡単に装着でき、プレイヤーがゲームを行うと、コンピュータ上で選手のスピードなどの運動強度や、位置情報に基づくフォーメーションなどを表示してプレーの状況をリアルタイムに確認できます。また、心拍センサを装着すると選手のコンディションも計測でき、そのほかの情報と同時に確認することが可能です。これらの機能により、効率的にフォーメーションプレーの強化に威力を発揮でき、個人やチーム全体にフィードバックすることでデータドリブンなトレーニング指導も行えます。
戦術分析・パフォーマンス分析
●時刻同期した選手の位置とセンサー情報をフィールド画像上にマッピング。
●ポジション間の距離、チームのコンパクトネスの情報など、フォーメーションの可視化を実現。
●4週間のチーム全体の運動強度分析、トレーニング量を可視化、チームの運動量ピークを管理。
●チームだけでなく個人に絞り込んだ走行距離、ハイスピード距離、スプリント回数など、指標ごとの分析が可能。